いよいよ文法の中心・時制です。
いぇーい。
…なんか前もこの書きはじめしたな…
時制を始める前に一つ。
時制、という言葉ではありますが、時制は必ずしも時間を表しません。
もちろん、時間それ自体を表すこともあります。
しかし、時間以外にも表すものがあります。
そもそも、(広義の)時制(、すなわち文法)という範囲に含まれている内容には、法、極性、時制(時間軸)、相、態という5つの要素があります。
本当にしっかりやろうとすると、かなり多くの文法用語を知らなければなりません。
しかし、それは本意ではないです。
いかに文法用語をなしでこれらをしっかり理解するか、ということが主題です。
記事中何度も時間感覚を数直線に表しますが、是非この記事を読みながら同じものを書いてみてください。
かき比べることで時間の感覚を正しく身につけることができるはずです。
特に、時間軸と相の表すことは、数直線が全てを教えてくれます。
まずは、現在時制について3つの基本的な相を見ていくことから始まり、これの時間軸を移動していきます。
その最初は、現在時制の普通の文からです。
一番基本的な形なので、これを基準にして考えていく、ということを心がけてください。
では、その現在形の時間感覚を見てみましょう。
いぇーい。
…なんか前もこの書きはじめしたな…
時制を始める前に一つ。
時制、という言葉ではありますが、時制は必ずしも時間を表しません。
もちろん、時間それ自体を表すこともあります。
しかし、時間以外にも表すものがあります。
そもそも、(広義の)時制(、すなわち文法)という範囲に含まれている内容には、法、極性、時制(時間軸)、相、態という5つの要素があります。
本当にしっかりやろうとすると、かなり多くの文法用語を知らなければなりません。
しかし、それは本意ではないです。
いかに文法用語をなしでこれらをしっかり理解するか、ということが主題です。
記事中何度も時間感覚を数直線に表しますが、是非この記事を読みながら同じものを書いてみてください。
かき比べることで時間の感覚を正しく身につけることができるはずです。
特に、時間軸と相の表すことは、数直線が全てを教えてくれます。
まずは、現在時制について3つの基本的な相を見ていくことから始まり、これの時間軸を移動していきます。
その最初は、現在時制の普通の文からです。
一番基本的な形なので、これを基準にして考えていく、ということを心がけてください。
では、その現在形の時間感覚を見てみましょう。
この数直線と薄い丸が現在形のイメージ図です。
この図にもう少し言葉をたすと、以下のことが言えます。
1. ぴったり現在を表すわけではない。
実は、円が薄い理由は、ぴったり現在ではなく「現在を含む、限定されない時間」という範囲を表すためです。
2. 「ここからここまで」という範囲は決まっていない。
案外「現在」という言葉に騙されがちですが、表せる時間は現在に限りません。
これらの2点は、必ず頭に入れておくべきことです。
なぜなら、現在形が表せるのは、現実・事実であって、必ずしも現在を表しているとは限らないからです。
例えば、日本では6月に特に雨が多いですが、それを言っているその日が仮に6月だとしても、その日の天気が雨である必要はありません。
単純な話、6月に雨が多い、という事実にすぎないため、現在形で表せます。
また、今から3分後に出る電車が出発することそれ自体は未来のことですが、電車の出発は予定された事実なので、未来のことですが現在形で表せます。
他にも、たとえ1400年代に発見されたこととはいえ、太陽よりも地球が動いているということ(地動説)は事実なので、当時の人が信じなかったことは過去形でも、信じなかった中身である地動説自体は現在形です(不変の真理と言いますが、ちょっと難しいですね)。
これらの用法と共に、一層大事にして覚えておきたいことは、通常、ただの動作を表す表現として現在形を用いる場合、その意味するところは習慣ということです。
午前7時に起きる人が、たまたま8時に起きたとしても、習慣として7時に起きていることを伝えるためには現在形を使います。
上で挙げた例も、この習慣が転じたものとして捉えると覚えやすいと思います。
習慣を絶えることない時間で考えれば不変の真理と言えるでしょうし、習慣が毎日でなく週に数日だとしても「よくあること」と言っていいでしょう。
実は、時制でもっとも大事なことは、それを発言者がどういうイメージで捉えているか、という主観にすぎない、ということです。
ただし、入試問題では印刷された文字の気持ちなんてわからないので、現在形を基本の形として考え、確実に別の表現の方が適しているという印がなければ現在形と捉える、という暗黙のルールがあります。
入試のための勉強、というのは好きではないですが、とはいっても一つのよりどころにできるため、現在形を起点に他の時制を見ていきます。
次回は現在進行形です。
この図にもう少し言葉をたすと、以下のことが言えます。
1. ぴったり現在を表すわけではない。
実は、円が薄い理由は、ぴったり現在ではなく「現在を含む、限定されない時間」という範囲を表すためです。
2. 「ここからここまで」という範囲は決まっていない。
案外「現在」という言葉に騙されがちですが、表せる時間は現在に限りません。
これらの2点は、必ず頭に入れておくべきことです。
なぜなら、現在形が表せるのは、現実・事実であって、必ずしも現在を表しているとは限らないからです。
例えば、日本では6月に特に雨が多いですが、それを言っているその日が仮に6月だとしても、その日の天気が雨である必要はありません。
単純な話、6月に雨が多い、という事実にすぎないため、現在形で表せます。
また、今から3分後に出る電車が出発することそれ自体は未来のことですが、電車の出発は予定された事実なので、未来のことですが現在形で表せます。
他にも、たとえ1400年代に発見されたこととはいえ、太陽よりも地球が動いているということ(地動説)は事実なので、当時の人が信じなかったことは過去形でも、信じなかった中身である地動説自体は現在形です(不変の真理と言いますが、ちょっと難しいですね)。
これらの用法と共に、一層大事にして覚えておきたいことは、通常、ただの動作を表す表現として現在形を用いる場合、その意味するところは習慣ということです。
午前7時に起きる人が、たまたま8時に起きたとしても、習慣として7時に起きていることを伝えるためには現在形を使います。
上で挙げた例も、この習慣が転じたものとして捉えると覚えやすいと思います。
習慣を絶えることない時間で考えれば不変の真理と言えるでしょうし、習慣が毎日でなく週に数日だとしても「よくあること」と言っていいでしょう。
実は、時制でもっとも大事なことは、それを発言者がどういうイメージで捉えているか、という主観にすぎない、ということです。
ただし、入試問題では印刷された文字の気持ちなんてわからないので、現在形を基本の形として考え、確実に別の表現の方が適しているという印がなければ現在形と捉える、という暗黙のルールがあります。
入試のための勉強、というのは好きではないですが、とはいっても一つのよりどころにできるため、現在形を起点に他の時制を見ていきます。
次回は現在進行形です。