前回の答え
1. Ken likes soccer.
2. I send a letter to Kumi./I send Kumi a letter.
3. They name the sheep "Merry".
さて、前回までで"文"のおおまかな形を扱いましたが、isとかareとか、"イコール"を表す単語(動詞)がいくつかあったかと思います。
isでもareでも意味は変わらないのに、その前の単語によって続く語は変わっています。
is、are以外にも、動詞が変化していることがあります。
他にも、単語の前に"a"一文字だけが書かれている文もあります。
これらの違いは、気分で決まっているわけではなく、名詞が単数か複数かによって変化しています。
この名詞の単数・複数は、日本語にない考え方です。
今回、名詞の単数・複数ということについて考えます。
まず、「最中心部にインクが入っていた筒を持ち、その先端からそのインクを出す金属製のボール型の構造になった、インクを含む筒の外側を丸、または多角形の筒状のもので包んだ、一般的に書いた文字を消すことができない筆記具」、すなわち「ボールペン」ですが、英語では一般に"pen"という単語を使います(ballpointと言ってもいいけど、そんな単語はもはや高校でも出ない)。
この"pen"というものを1本だけ言いたい時、
a pen
とします。
このpenという単語の前についている"a"という語は、"直後にある名詞句として捉えられるものなら何でもいいから1単位"ということを表す単語です。
1単位だけの場合は、必ず単語の前に"an"(または"the")が必要です。
"a"になるのは、続く単語がa,e,i,o,uの音になる時です。
学校では"a"を基本として教えますが、"an"という語が"one"や"a"の語源なので、"an"を基本で覚えましょう。
"an+名詞"で「1単位のもの」という意味を作ります。
中には、"1単位"というものが決めづらいものがあります。
例えば、「世界地理上の分類としてアジアに属し東経135度を標準時に採用する立憲君主制の国家」である国「日本」は、どう考えても1つです。
日本が1つ、2つ、と数えることはできません。
このような特定の名前がついた名詞を固有名詞と言います。
固有名詞は原則として数えられません。
また、「人と人とのかかわりあいによって形成される、交流の場として存在する空間、地域、またはそれらによって構成される世界全体」を「社会」と定義するなら、この単語も数えられません。
概念なので、社会が1つ、2つ、というのはおかしいでしょう。
抽象名詞、と呼んだりしますが、これらを数えることは通常できません。
さらに、水、という物質も、コップに入れるか、瓶に入れるか、それとも川の中にあるか、等、形が決められず、受け取る人によって単語を聞いた瞬間の、そのものに対するイメージが一つに決まりません。
そのため、物質についても普通は数えません。
また、そもそも使い方がかなり大量を1セットとするようなものも数えません。
例えば、「今日はランチにコメを2581粒食べた」と表現する人はいない(はず)ですので、米、という単語は通常数えません。
数えなければならないのは、ある単語を聞いて全ての人が共通のぼんやりとしたイメージを共有できる、固有名詞以外の単語のみです。
さて、数えられる名詞(可算名詞)のみに話を戻しましょう。
上で出した、「ペン」が2本以上あるとしましょう。
その場合、複数形と呼ばれる形にしなければいけません。
例えば"pen"であれば、
pens
とします。
この複数形というものは、基本的には単語の後ろにsをつけるだけです。
しかし、一部の単語は変わった変化をします。
例えば、"-man"となる単語は"-men"が複数形、"-oo+子音"というスペルは"-ee+子音"となります。
変わった変化をする単語も、話す時には-sでも通じることはありますが、恥ずかしいのでしっかり覚えておきましょう。
最後に。
途中に少し出てきた"the"という単語ですが、これはまた別の機会に扱います。
"an"と"the"は同じカテゴリーの単語ですが、どちらも日本語にはない感覚です。
名詞は文中では"an+名詞"、"名詞+s(または特殊な形)"、"名詞(そのまま)"の3通りがあることをしっかり覚えておきましょう。
【練習問題】
次の単語のうち、複数形にできない単語を全て選びましょう。
カメラ、時計、電気、アメリカ合衆国、州、
英語、パン、パソコン、インターネット、
太陽、惑星、新聞紙、本、お金、硬貨、
コップ、コーヒー、ボール、野球
1. Ken likes soccer.
2. I send a letter to Kumi./I send Kumi a letter.
3. They name the sheep "Merry".
さて、前回までで"文"のおおまかな形を扱いましたが、isとかareとか、"イコール"を表す単語(動詞)がいくつかあったかと思います。
isでもareでも意味は変わらないのに、その前の単語によって続く語は変わっています。
is、are以外にも、動詞が変化していることがあります。
他にも、単語の前に"a"一文字だけが書かれている文もあります。
これらの違いは、気分で決まっているわけではなく、名詞が単数か複数かによって変化しています。
この名詞の単数・複数は、日本語にない考え方です。
今回、名詞の単数・複数ということについて考えます。
まず、「最中心部にインクが入っていた筒を持ち、その先端からそのインクを出す金属製のボール型の構造になった、インクを含む筒の外側を丸、または多角形の筒状のもので包んだ、一般的に書いた文字を消すことができない筆記具」、すなわち「ボールペン」ですが、英語では一般に"pen"という単語を使います(ballpointと言ってもいいけど、そんな単語はもはや高校でも出ない)。
この"pen"というものを1本だけ言いたい時、
a pen
とします。
このpenという単語の前についている"a"という語は、"直後にある名詞句として捉えられるものなら何でもいいから1単位"ということを表す単語です。
1単位だけの場合は、必ず単語の前に"an"(または"the")が必要です。
"a"になるのは、続く単語がa,e,i,o,uの音になる時です。
学校では"a"を基本として教えますが、"an"という語が"one"や"a"の語源なので、"an"を基本で覚えましょう。
"an+名詞"で「1単位のもの」という意味を作ります。
中には、"1単位"というものが決めづらいものがあります。
例えば、「世界地理上の分類としてアジアに属し東経135度を標準時に採用する立憲君主制の国家」である国「日本」は、どう考えても1つです。
日本が1つ、2つ、と数えることはできません。
このような特定の名前がついた名詞を固有名詞と言います。
固有名詞は原則として数えられません。
また、「人と人とのかかわりあいによって形成される、交流の場として存在する空間、地域、またはそれらによって構成される世界全体」を「社会」と定義するなら、この単語も数えられません。
概念なので、社会が1つ、2つ、というのはおかしいでしょう。
抽象名詞、と呼んだりしますが、これらを数えることは通常できません。
さらに、水、という物質も、コップに入れるか、瓶に入れるか、それとも川の中にあるか、等、形が決められず、受け取る人によって単語を聞いた瞬間の、そのものに対するイメージが一つに決まりません。
そのため、物質についても普通は数えません。
また、そもそも使い方がかなり大量を1セットとするようなものも数えません。
例えば、「今日はランチにコメを2581粒食べた」と表現する人はいない(はず)ですので、米、という単語は通常数えません。
数えなければならないのは、ある単語を聞いて全ての人が共通のぼんやりとしたイメージを共有できる、固有名詞以外の単語のみです。
さて、数えられる名詞(可算名詞)のみに話を戻しましょう。
上で出した、「ペン」が2本以上あるとしましょう。
その場合、複数形と呼ばれる形にしなければいけません。
例えば"pen"であれば、
pens
とします。
この複数形というものは、基本的には単語の後ろにsをつけるだけです。
しかし、一部の単語は変わった変化をします。
例えば、"-man"となる単語は"-men"が複数形、"-oo+子音"というスペルは"-ee+子音"となります。
変わった変化をする単語も、話す時には-sでも通じることはありますが、恥ずかしいのでしっかり覚えておきましょう。
最後に。
途中に少し出てきた"the"という単語ですが、これはまた別の機会に扱います。
"an"と"the"は同じカテゴリーの単語ですが、どちらも日本語にはない感覚です。
名詞は文中では"an+名詞"、"名詞+s(または特殊な形)"、"名詞(そのまま)"の3通りがあることをしっかり覚えておきましょう。
【練習問題】
次の単語のうち、複数形にできない単語を全て選びましょう。
カメラ、時計、電気、アメリカ合衆国、州、
英語、パン、パソコン、インターネット、
太陽、惑星、新聞紙、本、お金、硬貨、
コップ、コーヒー、ボール、野球